映画 不都合な真実2 を観て

大学2年生の夏休み、私はアメリカ1周ツアーに参加した。とある国立公園を訪れた際に、大勢の人が集まる式典が行われていた。数名のSPが護る恰幅の良い男性と握手しようと一同騒然。私はその男性が誰だか知らないのにもかかわらず、その雰囲気に流されて手を伸ばした。アロハシャツを着た日本人の学生とも気さくに握手をしてくれたのが、アル・ゴア アメリカ副大統領だと友人から教えられて知ったのはその30分後だった。

アメリカの副大統領なんて知らないわ‼︎ その当時の私はそう思っていたのだが、それから数年後に大統領選に出馬したり(残念ながら落選)、衝撃的なドキュメンタリー映画「不都合な真実」が公開されると、この人と握手した事をみんなに言いふらした。

勝手にゴアさんとの縁を感じている私ですら知らなかった、「不都合な真実2」の存在。友人と異常気象について話していて、そういえば昔ゴアさんの映画観たなぁ、と思い出しもう1度見直そうとAmazon primeで探してみたところ”2″を発見‼︎ 即レンタル購入。

劇中グリーンランドのヤコブスハブン氷河をヘリから撮影している映像があるのですが、地球が悲鳴を上げている様にしか思えない。なんとも言えない音と共に爆ぜ崩れ落ちる氷河・・・、このままでは地球がヤバい。そう思わずにはいられない衝撃映像でした。

ゴアさんの啓蒙活動、異常気象がもたらす自然災害の数々のが紹介された後いよいよクライマックスの2015年 COP21の話へ。

パリ協定が採択されるまでのインドとアメリカの交渉を軸に話が進むのですが、交渉のウラでゴアさんがこんなにも躍動していたとは、知るよしもありませんでした。ソーラー発電技術の提供という解決策を提案し、インドの火力発電所の操業を止めたところまではこのまま地球環境の改善に向けて、世界が1つに ‼︎ というハリウッド映画さながらのハッピーエンドへ向かってまっしぐらな雰囲気だったのですが・・・

ここに来て最凶の悪役ドナルド・トランプが登場‼︎  パリ協定から抜ける、地球温暖化など起きていない、そんな事よりも経済活動だ・・・、そんな暴君が4年で任期を終えたのは幸運だったが、1人の意見で揺らいでしまうパリ協定って大丈夫?と思わずにはいられない展開。

しかも、個人の努力というより国の政策が今後の地球環境を大きく左右するという現実を目の当たりにし、グレタちゃんの活動を茶化して、レジ袋やプラスティックスプーン有料化して、紙ストロー推進して、などと迷走を繰り広げている我が国のセクシー大臣率いる環境省というか政府に対して、不信感を抱かずにはいられなくなる、そんな映画でした。

追伸: 3 製作時には問題解決に向かって世界が一丸となって活動している事に期待して。

投稿者: 120 years old men

1976年生まれ 44歳 2児の父 外資系企業に勤める会社員です。 世界遺産、旅行、美味しいモノ、運動全般、長生き情報、未来のテクノロジーに興味があります。 以後お見知り置き下さい。

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